ウタタネノヒトリゴト。

まず1時間いや、50分未満でよく綺麗にまとめたなぁと。

男女なら付き合ってから、或いはいい感じになってからのストーリーに重きをおきますが、男男なのでそもそも成立させるまでのストーリーになるのが、密度濃くていいですね。
個人的に男女も男男（女女）も成立するまでの過程の方が好物です（｀・ω・´）
同性から言い寄られるイレギュラーな驚愕と倫理観が崩れるシチュエーションって…ノンケが落ちる時って…燃え（萌え）るやん？
前菜って大事。前菜が美味しくないとメインディッシュの期待薄れちゃうじゃないですか。メインディッシュきちゃうと終わっちゃうじゃないですか。ね？( ･´ｰ･｀)

連ドラ版と一番違うのは後輩役が違うところでしょうか。
牧凌太ではなく、ハセこと長谷川幸也で俳優さんも林遣都さんではなく、落合モトキさんですね。
こっちのヒロインのライバルも好きです。っぽい（ゲイ）感と、チャラそうな見た目と素振りに反して春田に対しての素直な乙女感が良い。
wiki調べですが、大体田中さんと同身長ですが、細くてシュッとしているので、並んだ時の絵面が映えますね。春田を狙う後輩ポジション的には見た目大ハマりだったと思います。

そして、はるたんが連ドラ版より甘さ控えめ？単発は”春田”、連ドラは”はるたん”がしっくりくる。へらへらぽわーんではあんまりなく、普通の30代リーマンって感じ。
なのでハセに寝たところをキスされそうになった時の拒絶の仕方がリアル。多分連ドラのシャワー壁ドンキスだったら切れて追い出してそう。


◆キス未遂
このキス未遂のシーン、好きなシーンの一つです。
春田がガチ拒絶で（怯え怒り顔で「気持ち悪ィんだよ！」まで言う）滅茶苦茶ハセが傷つく切ないシーンなのですが、
ソファに酔って寝る春田→キス未遂→ソファに座り直して距離とるからの、

春「（春田の事が好きの件）何開き直ってんだ！？ありえねぇだろ」
ﾊｾ「…ありえないすか」（真顔で静かに立ち上がる）
春「いやいや怖い怖い怖い一気に酔い醒めたわ」（本当に軽蔑した顔）
ﾊｾ「本気ですよ」（近付く）
春「お前マジでやめろって！」（近付いてくるハセを押しのけ（触れるのは一瞬の徹底ぶり）、毛布掴んだままソファの背からハセと反対側に飛び降りる）

ここ！この一連の流れ！本当に後輩としか見ていなかった男に迫られて恐怖と怒りが混ざる春田ね。両者の視点から見ると酷い接し方でハセが可哀そうなんだけど、ノンケの焦り方とか距離の取り方、怖がり方が絶妙。
18禁BLなら「ありえないすか」で抑えがきかなくなったゲイに押さえつけられて無理やり～に雪崩れ込みそうなシーンが（フィクションならそれもアリ寄りのアリ）こんなに切なく。


◆トイレで告白（ちょっと脅迫）
部長の隠し撮りが春田にバレて、そのままトイレで告白するところ。ここも好きです。
これ多分お尻ガッと掴まれて、春田「っ…！！」となるのが何回かあるのですが、単純に…その、エロいです…
普通にギャグシーンなんですが（オカマが男性芸人を揉みくちゃにしてるのと同じ印象）、でも春田が混乱涙目で声漏らしてると思って何回か視聴していると堪らん気持ちになるとです…


◆ラストシーン
そして何と言っても最後。出て行ったハセを追いかけ、春「家出て行ったのかと思ったじゃねぇかよ！（涙）」～終了まで。
これは「先輩超っカワイイ」って言われますわ。唇奪われますわ。連ドラもしちゃいますわ。
特に「か、勘違いしないでよね！//」 からのハセの辛抱堪らんのキス→「ちょっお前…！」→春田唇さわさわ→ハセがどう？みたいな顔の演技→「へ、平気かも…？」→ちょっとも、もう1回→キスしようと重なる→おっさんずラブ暗転エンド。

何これ、何この春田の顔。キスされた後の今までで一番のキュート顔よ。トゥンク♡しちゃってる顔よ。唇に触れる指のやらしさよ。
今のところ連ドラ含め、全春田の中の一二を争う堪らん顔。
それを最後に持ってくる名采配。
で、これから～で〆るのも単発ならではの期待感と綺麗な終わりですよね。
やっぱり単発なので、とっておきのご褒美（キス）を最後に、しかも更に春田から！？ってところまでなのが分かってる。


◆キャットファイト
また別視点からは連ドラでも大好きキャットファイトシーン。
部長のガトーショコラ乗せた皿をフォークでカンカンゴング大好きです。
ハセの「上で話しませんか？」（キレちまったよ顔）の男らしい顔も、春田の悪いところ10個挙げるシーンで部長がリアリティないところ挙げてバカにした顔するのも、「置いて？」からのS気たっぷりな口調もいいね！


◆振られるシーン
これはクリスマスプレゼントからの振られるの覚悟しているけど、ちゃんと春田の口から聞きたいという潔さの手紙が切ない。
春田の人柄を愛し、妻とも別れて筋を通し、恋した旨を伝える。
これはもう性別どうこうではなく、一人の男の真摯な気持ち。ならばしっかりと向き合い、しっかりと返事しなければいけないと思わせるだけの気持ちのこもった手紙とそれに気付く春田。
男女でもこっちは好きじゃないからと好意を無下にすることなんて多々あるのに、この辺はやはり部長の人柄と春田の素敵さだろうと思います。
時間ないからか、凄い速度で斬られましたが…でもその後の真剣な春田の応えと、春田の好きな上司に戻ろうとする部長のいじらしさは心にくるものがありました。


◆同期あすかちゃん。
ノンケが男に落ちるまでのドラマなので、女性比較的に重要人物。
ちゃんと女が好きで、イイ感じになるも、それでも男に本能でいってしまうというのをテーマ的に描かなければならないので。
当て馬ってのが可哀そうだけど…というか、あそこまでいって謝られて帰られたら女としてキツイけども（笑）暫く立ち直れないわ。
リアリティあっていいですよね、あすかちゃん。自立してて部屋汚くて、しょうもない春田なんて興味なかったけど、いきなり”男”になって後ろからハグ（BH）されたらあの辺の年代だとちょっと絆されて、いいかも…と思うのもやむなし。
夜だし、二人きりだし、春田自体は嫌いじゃないし、抱き締められたら意外と男だったし、こういうの久しぶりだし…みたいに思うよ、うん。…感情移入一番出来ちゃうよ…_(´ཀ`」 ∠)_
多分春田が手を出してない＋女性視聴者（がメイン層だろうから）に嫌われない潤滑油として投入されているので、あんな感じでさっぱりとした嫌味のない子になったのでしょう。これは連ドラにも言えますね。


他にもお風呂上り壁ドンシーンとかね。
壁ドンというか、壁ドゴォンッになってるけど。春田ビックリして飛び上がり反転しちゃってるもの。
凄い余談ですが、私もこの壁ドゴォンッやられたことあります。くまモンに。仕事で従業員口使っているときに「どーもー」なんてやり取りしてたら。くまモン怖かった…。同じぐらいの身長で黒の塊がドゴォンッだもの…。ときめかなかった…

後は例のパワーワード「巨根じゃ駄目ですか？」。巨乳好きに巨根で対抗しようとする姿勢、大きいことはいい事だって、そういう前向き姿勢嫌いじゃない。嫌いじゃないけど全くイコールになってなくて笑う。どっちも悦ばせてあげられるってああそういう…？（悟）

本当この単発があったから連ドラになったわけで。制作側にも支えたファン側にも本当に感謝です。
連ドラより何だろうハセのせい？若干BL感強い気がする。心情的なものを強く出しているので視覚的にうわぁってことはないんだけど、雰囲気？ハセの何か甘エロイ雰囲気がいけないの？どっちも好きだけど。